東大寺イメージアルバム「花の如く」
1. 桜滝
2. 友、来たる
3. 荒城の月
4. 我が背子
明日に迫りました東大寺本坊での演奏!
昨年、東大寺の「金鐘ホール」にて演奏後、東大寺の狭川管長から東大寺をイメージした曲の制作を提案して頂きました。
どんなメロディが、どんな編曲が適しているだろうかとアイディアを練っていましたが、色んな角度から東大寺の歴史を調べる中で浮かび上がったのは「聖武天皇と光明皇后の関係」です。
東大寺は元々、天災から国民を護ろうとして聖武天皇、そしてその妻である光明皇后によって建立されました。
政略結婚というか、家柄によって結婚するのが当然であった天皇家において、異例の恋愛結婚であった二人。その信頼関係の深さは後世にもよく伝えられています。
さて、聖武天皇が先だった後、光明皇后は歌を詠んでいます。その歌が万葉集にあるのです。
「我が背子(せこ)と ふたり見ませば いくばくか
この降る雪の 嬉しくあらまし」
(貴方と二人でこの雪を見ていたならば、どれだけ嬉しかったことでしょう)
なんとも美しい…千年経っても心に響く、素晴らしい歌です。これしかないと思いました。
そこからアルバム全体のイメージを掘り下げ、カバー曲や過去のオリジナル曲も散りばめてカラーを整えました。
アルバムタイトルの「花の如く」は、仏教に詳しい方ならピンとくるかもしれません。
ネットでの販売はしばらく先になりますが、ライブ会場では明日から販売となります。
たくさんの方に聴いて頂けますように。