今年もいよいよ終わりますね。まずはコロナ禍においても健康に過ごせたことを喜びたいと思います。来年も健康第一で健やかに音楽に邁進したいと思います。

30代になると多くのミュージシャンがある共通のことを言い出すのを耳にします。何だと思いますか?

それは、「一から音楽を学び直したい」ということです。20代をミュージシャンとして突っ走ってきた人間が、ふと立ち止まって先人たちの足跡を見た時。怖いものなど何も無いと思って突っ走ってきたけれど、これはとんでもない世界に足を踏み入れてしまったと感じ、そこから謙虚に学び直し始める時期。そんな時が訪れるのです。

そこから音大に通い直す人もいますし、新たにレッスンに通い始める人もいます。次のステップへの進み方は様々です。

僕にとってそれはピアノでした。より俯瞰的に音楽を眺め、作曲の幅を広げるには五線譜を読み、ピアノを弾くこと。これこそが僕にとって足りないピースであったのです。

爪を伸ばせばピアノが弾けない、爪を切るとギターが弾けない。そんな堂々巡りを何度も続けながら、それでも少しずつピアノに触れてきました。そしてその効果は、やはりすごいものがあったのです。様々な絵の具が僕の中で混ざり合い、深い色になっていくのを感じるのです。

ただ、急にピアノでバンバン作品が出せることもなく、かといってギターの作品が出てくることもなく、沈黙が長いので、ファンの方から見たら「この人は音楽をやっているのだろうか?」と思うこともあったかもしれません。そんな中でもブログを読んで僕との繋がりを保ってくれてる皆さんには本当に感謝しています。

学んでいる時は止まって見えるものです。しかしそんなことは、これから何十年と続く音楽人生においては僅かな時間です。今その時間を取らなければ、ある程度のところで満足する人生になってしまうでしょう。僕は限界までいきたい。上限を決めるのはいつだって、自分自身です。

誤解を恐れずに言えば、コロナ禍で強制的に引きこもれる環境を与えられたのは僕にとっては天啓とも思えるタイミングでした。もちろんコロナによる打撃もありましたが、それとて人生という単位で見たら取るに足らないことです。大事なのは健康でいること、創作の火を燃やし続けること、自分の成長にワクワクすることです。

更なる深みを目指して。来年も宜しくお願いします!

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