これまで何度も中国で演奏してきましたが、世界的に見てもマイナーなはずの「ソロギター」というジャンルの音楽が、中国では異常なほどブームになっていました。

無名なギタリストでも中国で演奏すればヒーロー。なんだか分からないけど演奏者を勘違いさせるような空気感がそこにはありました。

で、ギター教室も大盛況で、テクニック的にはまだまだ未熟な人でもギターの先生として大勢の生徒を集め、いきなりグループレッスンで変則チューニングで叩き系の曲を指導する…という、正直言って「異常な」状態を多く目にしました。基礎をすっ飛ばしてしまってるんです。

やっぱり、ギターはまずスタンダードチューニングで弾くことをめいっぱい経験した方がいいですよ。そしてソロギターの前に単純なコードバッキングによる弾き語りを経たほうがいい。これが僕の行き着いた一つの答えです。お堅い考えかもしれませんが、本格派を目指すなら避けられないところだと思います。

変則チューニングならではの魅力は確かにあります。ただ、変則チューニングの曲ばかりトライしてる人はなかなか音感やリズム感が良くならない。やっぱりチューニングを変えることで運指をイチから覚え直すというのはリスクですよ。自分が何の音を弾いてるのか分からないから音感が育たないし、開放弦が調性に合ってるおかげでミスしても目立ちにくいから、雑なところに気付きにくい=リズム感を育てにくい。

それに対してスタンダードチューニングの曲にトライしてる人は、音感やリズム感がうんと育ってる印象を受けます。新しい曲を練習していても、以前やった運指と同じものが出てきたりするので音と指がリンクしていくんですよね。それを繰り返すことで音楽のパターンを身体で覚えることができるので、「音楽ってこういうことなんだな」と深いところで感じられるようになるわけです。

まあ、結局は好みだし、人の数だけ答えがある世界なのであまりとやかく言うのはナンセンスかな。ただ、人の数だけ答えがあるからこそ、僕の答えはこうだよということです。

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