シドニーから戻りました!福岡のごはん美味しいです。
さて、平素より応援してくれてる皆さんに向けて、僕が感じたことをもう少し具体的に書きますね。
僕がシドニーに何を求めに行ったかと言うと、曲作りと演奏に集中出来る環境です。
シドニーを始め欧米圏ではバスキングと言って、街の至る所で演奏してチップを貰ったり、CDを販売するということが公式に可能なんですね。そういう環境にしばらく身を置いてみるのも悪くないかなぁと思ったわけです。
ところが行ってみると、かつてのバスキングの盛り上がりも今は昔。プロのバスカーに話を聞くと、過去に比べてチップも入りにくいし、CDも売れにくいという現状を聞きました。確かによく観察してみると、演奏は盛り上がるのですがチップやCDの売り上げにはあまり貢献していないように感じます。日本から来ている先輩ギタリスト達も同じようなことを言っていました。
去年メルボルンでバスキングした時も、確かに「聞いてたほどの盛り上がりではないな」と感じたのを思い出しました。その時はメルボルンが冬だったこともあり、そんなもんだろうと思ってましたが。
原因は色々あるのでしょう。バスカーが増え過ぎたことやアジア人の大量流入によるチップ文化の消失。
キャッシュレス決済の浸透によりコインを持たない人が増えたことも大きな原因の一つでしょう。
そして言うまでもないことですが、CDを買うという行為も段々と消失してます。
こんな時代なので、「どうやったらバスキングで生き残れるか?」ということを考えるよりは、もっと別にやるべきことはあるだろうと判断し、それならさっさと帰った方が良いと思ったわけです。
まあでも、これも行かなきゃ分からかったことです。ネットの情報ではなく肌感覚として経験しなければ分かりませんから。
ネットにはたくさんの情報がありますが、情報として知ってるだけで行動が伴ってないと「情報メタボ」になります。そういう人の言葉には重みがありません。
というわけであっさりと日本に戻りました。この切り替えの早さもいいところだということで。笑
やりたいことは常に頭の中にあるので、これからまた福岡を拠点に楽しんでいきます!
…追記…
バスキングの現状について書きましたが、それでもバスカーとして素晴らしい音楽を届けているミュージシャンはたくさんいます。僕が出会った日本人ギタリストの皆さんしかりです。そういう方を見かけたら、出来る範囲でいいのでサポートしてあげて下さい。