結構漫画を読む。と言うと「ワンピースとかですか?」と聞かれるけどそんな感じではない。分かりやすいところで言うとカイジ、んでアカギとかミナミの帝王とかナニワ金融道とかサラリーマン金太郎とか…いや一体何を読んでるのだ私は。

いわゆるボロい定食屋にデンっと置いてある類の漫画が好きだ。油でギトギトになった表紙の「最強伝説黒沢」を読みながらチキンカレーを食べるのが楽しい。たけしお行儀が悪い!悪いぞ!でもそれがまたいい。そういうのがハマる場所だって世の中にはあるのだ。

それにしてもミナミの帝王とか読んでると、ギャンブル狂いの借金野郎がとんでもなく破天荒な人生を歩んでいて、読んだあとにとても不安な気持ちになる。感情移入し過ぎて、定食屋の帰り道をトボトボと歩くとまるで自分がその人になったような気持ちになるのだ。精神衛生的に悪いぞ!笑 でもついつい読んじゃうんだなぁこれが。世の中ゼニでおま!とかつい真似して言っちゃうんだなぁ。

もしも子供の教育に悩まれる方がいるなら漫画をうんと読ませなさい。殆どの人にとっては漫画=ジャンプだと思うけど、世の中には実に色んな漫画があるのだ。字も覚えるし人間の機微も分かるようになる。大人がうまく教えられないことだって漫画ならスッと入ってくるものだ。美味しんぼを読んだ子供が「こんなものは食えない」とか言い出したり、ミナミの帝王を読んだ子供が「お母さん、ゼニでおま!」とか言い出すかもしれないけどまたそれも楽しいんじゃない(適当)。

©️雁屋 哲
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