数々のドラマを生んできたセンター試験が終わった。国立志望の学生にとってあれほど鬼畜な試験はない。5教科7科目という広範囲の中で1点の凌ぎを削るというのは本当に大変な作業である。

甲子園や駅伝やオリンピックもめでたいことかもしれないが、僕に言わせればセンター試験ほどドラマチックなものはない。詰め込み式の勉強が批判される昨今であるが、そんな中でも受験はやってくる。こんなもので人生は決まらないが、こんなものが大きく若者にプレッシャーを与え、その中でベストを尽くそうとする姿勢は最高に美しい。そう、勉強する人は美しいのである。

受験生を見ると、自分もコイツらに負けないように精進せねばと思う。受験の時が一番勉強してました、という人生はダサいのである。勉強は現在進行形でなければならない。今日より明日を美しくするために、今日も精一杯勉強せねばならない。それは苦痛ではなく、人の持つ時間という財産を限りなく濃くしてくれる妙薬なのである。

受験生よ、お疲れ様。これからは誰も君たちに勉強しろとは言ってくれないよ。だから決して燃え尽きてはいけない。知的な炎を大きく燃やすのはむしろこれからなのだ。YouTubeの動画を見て勉強したつもりになってはいけない。むしろ動画をアップする側になりなさい。ブログは書く側になりなさい。作品は作る側になりなさい。そうすれば幾多の人が君に批判を与え、それが君を何倍も成長させる。

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